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水めぐりレポート

水があるところには、命があり、
命があるところには、水がある。
地球上を様々に変化しながら循環し、命を支える水。
川から海へ、水の流れをたどりながら、
五感をつかって水のめぐりを体感し
自らの命も循環の一部として
世界とつながっていることを味わう特別授業。

※2017年に愛媛県西条市立吉岡小学校で行った特別授業のレポートです。

水めぐりの基礎知識

月と太陽と地球の関係や、潮の満ち引きと月の引力の関係、地球上の水の循環など、
水のめぐりは、地球や宇宙のしくみとつながっています。
教室で学校周辺の川のようすをチェックしてから、フィールドへ出発!

 

五感を使って歩く、発見する、取材する

川の上流、水の流れのはじまりをたどってみます。観察、発見したことを取材。
ポイントは、ここに来たことない人にも伝わるように。文字、絵など工夫して。


 

 

水はどこにある?

中流域で、水が存在する所を探しながら、発見したものを記録。水は意外な
ところにも。見つけたものを顕微鏡で観察し、より理解を深めます。

 

 

川から海へ

下流(海)にて、海水が蒸発し、雲となって山に当たり雨を降らせる。
地球をぐるりと巡る水の流れを想像しながら、地球と月の位置関係を確認したり、
月の引力と潮の満ち引きをおさらいしました。

 

 

「水の地図」作り

フィールドワークの後は、班ごとに水の地図を作成。
現地に行ったことがない人にも伝わるようにまとめ、発表!

 

 

子どもたちの感想

水の変化が想像以上だったので、とてもびっくりした。
今、飲んでいる水もたくさんの道をたどってきたと考えると、とてもしんぴ的に感じる。

水は、人の中にもいて、食べ物の中にもいて、川にいて、いつも私たちを見守ってくれている、
おおげさにいうと「神様」みたいなそんざいです。
初日、水の居場所てきな事を学び、
次の日のたんけん、かんさつなどがたのしみでたまりませんでした。

上流の時から、水のおもしろさ、たのしさを実感していました。
そして、中流、下流につれて、川のいろんなちがいをたくさんみつけていくこと、
いろんな新発見がたのしく、うれしくなっていきました。

水は、私たちの体の中に入っているので、もし水がなければ、私たちはいなかったのかもしれないので、
水へのありがたみなどの感謝がもっと強くなり、
次の日、家族、身内などに水のいろんな話をするようになり、みんなも、水の見方がかわっていた!

水はよく働くんだなと思いました。
なぜなら、命のある物には水があると言っていたし、自分でもそう感じたからです。
これがあったからこそ、水を大切にしようという心が大きく動きました。

水は思っている以上にすがたを変えてそんざいしている。
水ということは命で、水がある所には命があるということを学びました。

校長先生より

比較的周りに自然が残されている校区ですが、子どもたちは日常生活の中で、そのことをあまり意識していないようです。
今回、水のはたらきや役割について学習を進めていきましたが、新たな気づきがたくさんあったようです。
子どもたちは、日常生活の中で川の姿をポイントで見ていることはあっても、1本の道筋としての理解はなかったようです。

特に、山から流れて海に至っているということ、
上流・中流・下流でいろいろな特徴(姿)をみせることに驚いていたようです。
小学校や中学校の理科において流れる水のはたらきとして川の様子の学習をしますが、
今回子どもたちの発見は岩石や水量、川幅の特徴にとどまらず、
そこに育っている植物の特徴や川辺で聞こえる音、匂いなどを五感を通して得た情報などがたくさんありました。
教科学習とは、違ったアプローチで水(川)をとらえられていたのが興味深いものでした。

また、現地調査後の振り返りでは、子どもたちの豊かな発想を見ることができ、
その作品のクオリティーの高さに驚かされました。
これも、内野さんのその場面その場面に応じた働き掛けが
よかったのではないかと推測されます。
内野さんの教科指導とは違う多面的なものの見方が
子どもたちにもよい影響を及ぼしたのではないでしょうか。

目に見える川の様子から入って、そのためのエネルギー循環といった
見ることができない地球規模の流れについて知ることができたのではないでしょうか。

私たちが生きていく上では必要不可欠の
(しかし、子どもたちにとっては身近すぎて意識できていない)
水の大切さがよく分かった授業だったように思います。
一番大切な体験重視の取組であったので感謝しています。